2026年2月26日、本田技研工業は6代目となる新型CR-Vの日本仕様を公式発表し、翌27日より発売を開始しました。2018年以来、実に8年ぶりとなる日本市場への復帰です。第4世代e:HEVシステムに加え、国内SUV初となるHonda SENSING 360を搭載するなど、安全・環境性能の両面で大幅な進化を遂げています。
公式発表のポイント
- 発売日: 2026年2月27日(公式発表: 2026年2月26日、出典: Honda Global JP)
- グレード・価格
- e:HEV RS(FF): 512万2,700円
- e:HEV RS(4WD): 539万2,200円
- e:HEV BLACK EDITION(4WD): 577万9,400円
- パワートレイン: 第4世代e:HEV
- 2.0L直噴アトキンソンサイクルDOHCエンジンを採用
- CR-V専用: ハイギア/ローギアの2段エンジン直結ギアを追加(従来のe:HEVにはなかった機構)
- 高速道路での燃費・静粛性と、登坂・加速シーンでの力強さを両立
- 燃費性能(WLTC)
- e:HEV RS(FF): 19.8km/L
- e:HEV RS(4WD): 18.2km/L
- Honda SENSING 360搭載: 360度センシングによる先進安全システム。国内SUVとして初の搭載
- 2018年以来の日本市場復帰: 国内での販売終了から8年を経てのカムバック
整備士・エンジニア目線の解説
今回の最大のトピックは、CR-V専用の2段エンジン直結ギアです。
従来のe:HEVは基本的に「エンジンで発電してモーターで走る」構造でしたが、高速巡航時は効率のためにエンジンを直接駆動系につなぐ「エンジン直結モード」に切り替わります。6代目CR-Vではこの直結ギアをハイ/ローの2段に分けることで、走行シーンに応じた最適な変速を実現しています。
整備士の視点で見ると、この機構が追加されることでドライブトレインの構成が複雑化します。従来のe:HEVより部品点数が増えるため、将来的なメンテナンスコストや修理難易度への影響は長期使用してみないと判断できません。新しい機構には独自の摩耗パターンや劣化特性がある場合もあり、整備データが蓄積されるまでは注意が必要です。
燃費については、FFで19.8km/Lという数値はSUVクラスとして優秀です。ただしWLTC値は理想的な走行条件を前提としているため、実燃費は一般的に15〜17km/L程度を見込んでおくのが現実的でしょう。4WDは機械的な駆動ロスが加わるため18.2km/Lからさらに実用差が出やすい傾向があります。
Honda SENSING 360については、カメラ・レーダーの配置が従来のHonda SENSINGより増加しており、センサー類のキャリブレーション精度が重要です。フロントガラス交換後やボディ修理後は、必ず専用機器でのキャリブレーション作業が必要になるため、入庫時の工賃が増える点も頭に入れておきましょう。
買い時・売り時への影響
旧CR-V(5代目/2017〜2022年)の中古車相場
新型発売により、中古市場への流入台数が徐々に増えていくと予想されます。現時点では新型の認知が広まる途中であるため、旧型の相場は比較的維持されています。しかし2026年後半以降、新型オーナーからの下取り車が市場に出回り始めると相場は下落傾向になる可能性があります。旧型を売却したい方は、早ければ2026年夏ごろまでに査定を受けることを検討してください。
新型CR-Vの購入を検討している方へ
3グレード展開でRS(FF)が512万円台からとなっており、同クラスのSUVの中では高めの価格設定です。Honda SENSING 360や2段直結ギアを搭載した独自技術は魅力ですが、初期モデルは生産品質の安定や整備データの蓄積が始まる段階です。半年〜1年後の実ユーザーレビューを参考にしてから判断するのも賢い方法です。
現在の愛車の査定タイミングも確認を
新型モデルの発売で、現行モデルの買取相場が変動することがあります。売却をご検討中の方は、早めに査定に出すのがおすすめです。