2025年9月5日、本田技研工業は24年ぶりにプレリュードを復活させ、日本市場での発売を開始しました。先代プレリュードは2001年に生産終了となりましたが、新型は「UNLIMITED GLIDE(アンリミテッド グライド)」をグランドコンセプトに掲げ、最新の新世代e:HEVとHonda独自の制御技術「Honda S+ Shift」を搭載したスポーツクーペとして生まれ変わりました。
公式発表のポイント
- 日本発売: 2025年9月5日(出典: Honda Global JP)
- グレード・価格
- プレリュード(標準): 617万9,800円(1グレード展開)
- Honda ON Limited Edition: 648万100円(特別仕様)
- パワートレイン: 新世代e:HEV(2.0L直列4気筒 + 2モーター)
- 発電用モーターと走行用モーターの2モーター構成
- エンジンは発電と直結の役割を状況に応じて担う
- Honda初の新技術「Honda S+ Shift」搭載
- ソフトウェア制御による仮想8段変速を実現
- 実際のギアチェンジではなく、モーターの出力制御で変速感を演出
- スポーツドライビング時に有段トランスミッションに近い感覚を提供
- グランドコンセプト「UNLIMITED GLIDE」: なめらかで一体感のある走りを追求
- 24年ぶりの復活: 先代は1982年〜2001年の長寿モデル
整備士・エンジニア目線の解説
新型プレリュードの最大の技術的見どころは、Honda S+ Shiftです。
これはモーターの出力を電子制御で意図的に段階的に変化させることで、まるで手動変速機のギアチェンジのような感覚をドライバーに届ける技術です。実際にはモーターによるシームレスな駆動が行われているため、物理的なショックや機械的な摩耗はありません。しかし「変速感」という体験を電子的に作り出すという発想は、今後のEV・HEV車のスポーツ性の方向性を示す試みとして非常に興味深いものです。
整備士・エンジニアの目線で見ると、Honda S+ Shiftはソフトウェアによる制御であるため、ハードウェア的な整備ポイントは従来のe:HEVと大きく変わりません。メンテナンスで注意が必要なのは以下の点です。
- バッテリー(駆動用リチウムイオン)の定期点検: 経年劣化による容量低下は電動車共通の課題
- モーター・インバーターの冷却系統: スポーツ走行による高負荷時の熱管理が重要
- ソフトウェアアップデートへの対応: Honda S+ Shiftの制御は今後のアップデートで変化する可能性がある
価格617万円という設定は、ホンダのラインナップの中でも上位に位置します。同じe:HEVを搭載するシビックやアコードより大幅に高い価格は、ブランド価値と希少性に対するプレミアムです。量産モデルとは異なる位置づけのため、流通台数は限られると考えられます。
買い時・売り時への影響
旧型・先代プレリュードをお持ちの方(コレクター向け情報)
先代プレリュード(1982〜2001年)はすでにクラシックカーの領域であり、新型発売による直接的な相場への影響は限定的です。むしろ「プレリュード」の名前が再び注目を集めたことで、状態の良い旧型の希少価値が一時的に上がる可能性もあります。売却を検討中の方は、現在の関心が高まっているうちに査定を受けることをおすすめします。
新型プレリュードの購入を検討している方
1グレード展開で617万円という明確な価格設定です。Honda ONによるサブスクリプション契約(Honda ON Limited Edition)も用意されており、購入以外の選択肢もあります。スポーツ走行重視であれば有力な選択肢ですが、実際のHonda S+ Shiftの乗り味については必ず試乗で体感することをおすすめします。電子制御による変速感がご自身の好みに合うかどうかが、購入の大きな判断軸になります。
現在の愛車の査定タイミングも確認を
新型モデルの発売で、現行モデルの買取相場が変動することがあります。売却をご検討中の方は、早めに査定に出すのがおすすめです。