トヨタが2025年10月21日のジャパンモビリティショーで世界初公開した「ランドクルーザーFJ」が、2026年5月14日に日本での正式発売を迎えます。かつて国内外で根強い人気を誇ったFJクルーザーの流れを汲む本格オフロードSUVとして、ランドクルーザー70系やプラドとは異なるポジションを担う新たなラインナップです。入手困難が予想される1台として、購入・売却の両面から注目度の高いモデルです。
公式発表のポイント
- 世界初公開: 2025年10月21日(ジャパンモビリティショー)
- 日本発売日: 2026年5月14日
- ボディサイズ: 全長4,575mm × 全幅1,855mm × 全高1,960mm
- パワートレイン: 2.7Lガソリン自然吸気エンジン(163PS) + 6速AT
- 日本仕様グレード: VXのみ(1グレード展開)
- 販売形式: 抽選販売の可能性大(トヨタ公式から詳細発表待ち)
- ランドクルーザーブランドの新ラインナップとして位置づけ
整備士・エンジニア目線の解説
1級整備士の視点から、ランドクルーザーFJの技術面を整理します。
**2.7Lガソリン自然吸気エンジン(163PS)**は、近年のターボエンジン主流の流れとは一線を画すシンプルな構成です。自然吸気エンジンは電子制御が比較的シンプルで、過給機周りのトラブルリスクが少ないという整備上のメリットがあります。ただし、3.0Lクラスのディーゼルターボが主流となっているランドクルーザー70系と比較すると、重積載や長距離牽引での余力は控えめになります。
全高1,960mmという車高は、本格的なオフロード走行を意識した設定です。立体駐車場(多くが高さ制限2,100mm)には収まりますが、機械式駐車場は利用不可となるケースが多いため、駐車環境の確認が必要です。
全長4,575mmは国内での取り回しを考慮したサイズ感で、ランドクルーザー300(全長4,950mm)よりも扱いやすい印象です。ただし全幅1,855mmは標準的な立体駐車場の幅制限(多くが1,850mm〜1,900mm)とほぼ同等のため、事前確認は必須です。
VXのみの1グレード展開は、オフロード性能と基本装備をバランスよく盛り込んだシンプルな仕様選択ができる反面、装備の選択肢が限られます。オプション品の充実度はディーラーへの確認が必要です。
抽選販売の可能性については、ランドクルーザー300が2021年発売時に数年待ちとなった前例があります。FJは300よりコンパクトで価格帯も異なりますが、注目度の高さから需要過多となる可能性を考慮しておく必要があります。
買い時・売り時への影響
旧型FJクルーザー(初代)の査定への影響は非常に興味深い動向があります。FJクルーザーは2018年に販売終了後も中古市場での人気が高止まりしており、新型ランドクルーザーFJの登場によって旧型への注目が再燃する可能性もあります。旧型FJクルーザーを保有している方は、新型発売前後で相場の変動を注視することをお勧めします。
ランドクルーザー系の現行モデル(300系・プラド等)への影響については、直接競合するポジションではないため、相場への直接的な下押し圧力は限定的と考えられます。ただし、SUV全体の買い替え需要がFJに向かうことで、中古相場に間接的な影響が出る可能性はあります。
新型FJの購入を検討されている方は、発売日(2026年5月14日)に向けてトヨタ販売店への事前登録・抽選応募の準備を進めることをお勧めします。発売後に需給が落ち着くまでの期間、ディーラー間での値引き交渉余地は限られることが予想されます。
現在の愛車の査定タイミングも確認を
新型モデルの発売で、現行モデルの買取相場が変動することがあります。売却をご検討中の方は、早めに査定に出すのがおすすめです。