監修:渡邉ヒロキ 元自動車メーカー勤務/現トヨタ系ティア1エンジニア/1級自動車整備士資格保有者

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「アルファードを売りたいけど、いま売り時なのか分からない」「40系の相場が下がっているという話を聞いたが本当か」

2026年に入ってからアルファード市場は大きな転換期を迎えています。2025年までの新車納期遅延による相場高騰局面が落ち着き、40系(現行モデル)は新車増産の影響で買取相場が下落傾向に入りました。一方で30系・20系は安定推移が続いています。

この記事では、整備の現場で見てきたアルファードの実勢相場と、世代別の売却戦略を本音で解説します。

【この記事で分かること】

  • アルファードの年式・グレード別買取相場(2026年版)
  • 40系(現行)と30系の相場動向の違い
  • ハイブリッドとガソリンの査定差・約30万円差の理由
  • 売却を急ぐべきオーナー・待っていいオーナーの見分け方

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アルファード買取相場の年式別目安(2026年版)

整備工場や中古車市場の最新動向をもとに整理した、年式・グレード別の概算相場です。

世代年式主なグレード走行距離買取相場
40系(現行)2023〜Z/Executive Lounge〜3万km480〜780万円
30系後期2018〜2022S/SC/Executive Lounge3〜7万km280〜520万円
30系前期2015〜2017S/SA/SR5〜10万km180〜340万円
20系後期2011〜2014240S/350S8〜13万km80〜180万円
20系前期2008〜2010240S/350G10〜15万km30〜90万円

※ グレード・装備(モデリスタ/ツインムーンルーフ/JBLサウンド/ETF装備等)・地域・市場状況で大きく変動します。

特にExecutive Lounge(最上級グレード)と一般グレードでは100万円以上の差がつくのが普通です。アルファードはグレード差が他車種より極端に大きいため、簡易査定では正確な金額が出にくく、現車査定での比較が必須になります。


40系(現行モデル)の今、相場下落の正体

2026年4月時点で最も注目すべきは、40系の相場下落です。

なぜ下がっているのか

理由は3つあります:

  1. トヨタの新車増産:2024〜2025年の超納期遅延が解消し、新車供給が正常化したため、中古車プレミアムが消失しつつあります
  2. 「ご祝儀価格」の終了:発売直後はリセールバリュー96%以上を維持していましたが、流通量増加で価格が落ち着いてきています
  3. 転売目的の在庫流入:転売ヤーが手放した個体が市場に流れ込んだことで、買取業者の仕入れ意欲が低下しています

整備の現場で見ても、「2024年に新車を買って、半年で1割引きで売っても利益が出た」という時代は終わりました。

40系オーナーが今やるべきこと

率直に言って、40系をお持ちで近い将来売却を考えている方は、早めに査定を取って今の相場を把握しておくべきです。理由は単純で、相場下落局面では「待つ=損」になるからです。

ただし、慌てて売る必要はありません。まずは複数社で査定額を確認し、月単位で相場の動きを観察してください。査定額の有効期限は通常1〜2週間なので、判断材料を集めながら売却タイミングを決められます。


30系の安定感、20系の「底打ち」感

40系と対照的に、30系・20系には独自の強みがあります。

30系:経年でも崩れにくい

30系(2015〜2022)は、フルモデルチェンジまでの7年間にわたって改良を重ねた完成度の高い世代です。整備士目線で言うと、機関系の安定感が極めて高く、海外輸出にも強い人気があります。

特にハイブリッドモデルは、11年落ちでも約200万円の査定がつくケースがあり、ガソリン車との価格差は約30〜35万円ほど。ハイブリッドプレミアムが他車種より明確に乗っているのが特徴です。

20系:海外輸出需要で底値が硬い

20系は10年以上経過した個体が中心ですが、東南アジア・中東・ロシア圏への輸出需要が強く、走行距離が15万kmを超えていても買取がつきます。

国内基準だけで査定する業者と、海外輸出ルートを持つ業者では、同じ20系でも査定額に50万円以上の差が出ることがあります。古いアルファードほど、海外ルートを持つ買取業者を選ぶのが鉄則です。


アルファードはグレード差・装備差が査定額を大きく左右します

「Executive Lounge」「ツインムーンルーフ」「モデリスタフルエアロ」など、装備による加点が他車種より大きいのがアルファードの特徴です。正確な査定を出せるのは現車を見た業者だけ。まずは複数社から実車査定を取りましょう。

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ハイブリッドとガソリン、どちらが高く売れるか

30系の場合:ハイブリッドが約30万円高い

整備データをもとにした概算では、同年式・同グレード・同走行距離なら、ハイブリッドのほうがガソリンより20〜35万円ほど査定額が高い傾向です。

理由は3つ:

  • 燃費性能の優位性:ガソリン高騰局面でハイブリッドの中古需要が強まる
  • ハイブリッドバッテリーの耐久性:トヨタのHVバッテリーは想定以上に長寿命で、市場が信頼している
  • 海外需要の広がり:欧州・東南アジアでもハイブリッド需要が拡大

40系の場合:差は縮小

40系では、ハイブリッドの相場優位性は若干縮小しています。これはガソリン車の燃費が向上したことや、PHEV・BEVへの注目が分散していることが一因です。それでもハイブリッドが10〜20万円高いのは事実なので、ハイブリッドオーナーはこのプレミアムを忘れずに査定に臨んでください。

ハイブリッドオーナーの注意点

10年・15万km前後でハイブリッドバッテリーの交換時期に入ります。交換費用は20〜40万円。交換前に売る判断ができるかが、ハイブリッドオーナーの最大の分岐点になります。バッテリー警告灯が点いた段階では、もう査定額は大きく下がっています。


売却タイミングの判断(世代別)

40系オーナー

**相場下落局面なので「今すぐ査定→数値で判断」が鉄則。**待つほど不利になりやすい時期です。

30系後期オーナー

車検2回目(5年)または3回目(7年)の前が高額査定のラストチャンス。30系は安定相場なので、慌てる必要はありませんが「車検前売却」の原則は守ってください。

30系前期・20系オーナー

走行距離10万kmの直前が大きな分岐点。海外輸出ルートを持つ買取業者を選ぶことで、想定以上の査定額が出ることがあります。

売却を急がなくていいケース

  • 大家族で代替がきかない(次の車選定に時間がかかる)
  • 改造・カスタムを楽しんでいて、現車に強い愛着がある
  • 通勤・送迎で日常的に必須

この場合は、先に次の車を決めてから売るのが合理的です。


整備士が見てきた「アルファードあるある失敗」3つ

失敗1:ディーラー下取りで終わらせる

アルファードは中古市場で人気車種なので、買取専門店との競合で30〜80万円差がつくことが当たり前です。下取り価格だけで判断すると、ほぼ確実に損をします。

失敗2:オプション・装備を伝え忘れる

ツインムーンルーフ・モデリスタフルエアロ・JBLサウンド・後席モニターなどは1点あたり10〜30万円の加点要素になります。査定時には装備リストを必ず提示してください。

失敗3:相場高騰のピークを過ぎてから売る

特に40系では「もう少し待てば上がるかも」と思って待っているうちに相場下落局面に入った、というケースが2026年に入ってから増えています。相場は下げ始めると半年で20〜50万円下がることも珍しくありません。


まとめ

この記事のポイント:

  • 40系(現行)は相場下落局面、早めの査定がリスクヘッジ
  • 30系は安定相場で、車検前売却の原則を守れば高額が狙える
  • 20系・10万km超えでも、海外輸出ルートを持つ業者なら需要あり
  • ハイブリッドは30系で約30万円のプレミアムあり、ただしバッテリー寿命前に売るのが必須
  • グレード差・装備差が極端に大きいので現車査定で複数社比較が必須

アルファードは「車種別査定額の差が最も激しい車」のひとつです。だからこそ、簡易査定だけで判断するのは危険。複数の買取業者に現車を見てもらい、装備・グレード・市場動向を踏まえた金額を引き出してください。


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